「痛っ…」


…くなかった。全然。


あたしが投げられたのはベッドの上で。


ショータは極上の笑みであたしを押し倒した。



***



目が覚めたら見知らぬ天井。


「んー…!」


体を起こそうとしたら腰に激痛が走った。
う、動けなっ…


腰の痛みで全部思い出した。


そうか。
あたし、ショータに抱かれたんだ…


「起きたか?」


ショータは隣で煙草を吸っていた。


「うん…」


あらためてショータを見た。


長身に綺麗な筋肉。


顔もかなりの美形だからモデルみたい。


でも、やっぱりどことなく持ってるオーラが黒い。