ショータの言葉に顔をあげた瞬間、目の前にドアップでショータの顔。
唇には柔らかい感触。


しかも頭を手で抑えられていて下がるに下がれない。


「ちょ…待っ…!」


キス、上手すぎ!


「待たねぇよ。こんなんで息あがってて大丈夫か?」


ニヤリと笑うショータに、背筋がゾクゾクした。


ショータはあたしの舌を絡めとると、吸い上げたり、甘噛みしたりする。


「ショータッ…」


突然、唇が離れたと思ったらあたしは担ぎ上げられた。


担ぎ上げられたまま、事務所の奥にある扉に入る。


中の作りは、普通の部屋みたい。
まぁ普通って言っても、あたしが住んでたボロアパートの何倍も綺麗で広いけど。


ベット、ソファ、簡易キッチン、テーブル、クローゼット、あとドアが1つ。
たぶんトイレかな?


無駄に金かけすぎでしょ…


そんなことを考えてると、放り投げられた。