ユマの家につくと、ユマもこれから始まる中学校生活に胸をふくらませていたのか、家のそとにでて待っていた。

春休みは家族で旅行していたので、ユマに会うのは久しぶり。

だから登校中は、ユマと話すのが楽しくてしょうがなかった。

「ユマはさ、中学はいったら彼氏とかつくんの?」

「うん☆6月までにつくってぇ、夏祭りデートしてぇ…♪」

恋愛の話で盛り上がり、ユマは妄想の世界に入り込んでいた(笑)。

学校につくと、クラス表の紙が、配られていた。

あたしのクラスはC組。

「あ~、うちら違うクラスじゃん↓」

ユマに言われ、ユマの名前を探すと、D組に石川 裕麻とあった。

ふとC組の出席番号1番の名前を見ると、『飯田 音輝』と書いてあった。

なんと読むのかわからないけど、輝く音……かっこいい名前だなぁ。