ガクガクガク―――――――――――


「やっぱ無理だよぉ・・・・。」


スキーの板があたしの振動で震えています。


いつのまにかりっくん下に居るしっ。
運動音痴だからって見捨てないでよもう・・。

「那奈ぁ!大丈夫かぁ?!」

「だ、大丈夫じゃないわよ!!」


りっくんはあたしに向かって大声で叫んだ。他の人にめっちゃ見られてるし...。


「ちゃんと降りれたらご褒美やるぞ~」

「ご、ご褒美...?」

「だから早く降りろよ!時間ねんだから。」


結局そうゆうことかい。
次の全員集合まであと20分...。
早くしなきゃ・・・っ。



「うっし!」



あたしは気合を入れて、
ストックを前に突き出した。