溺れた愛のシルシ




ピンポーン――――――――――


本当にバカだ…。



自分に絶望するよ...ほんとに。


もっかいかけなおす…?



「那奈ー、陸くんよー。」



1階から大きな声でお母さんが叫んでる。



って…。


「まぢ?!」



あたしは勢いよく階段を駆け降りた。


「なにぃ?どうしたのよこんな夜中にぃ」


「うるさいなぁーもう…。」



玄関に行く途中、お母さんはずっとあたしをからかってきた。