溺れた愛のシルシ







なんか…。





近くない……?



「し、潮田くんさぁ...。」

「あの、翔でいいから…。」


左隣にいる彼と、10センチの距離もない。


ドクドク―――――――――


ドキドキとは言わないけど、なんか変な感じの音が心臓の中で響いている。



「ご、ごめ…。翔…くんは、なんであたしを助けに来てくれたの…?」


「えっ?!」



急に冷静さを失った翔くん。
あたしなんかいけないこと言ったかな?



「「……。」」



沈黙なんですけどぉ………。