「先輩、怒ってますか?」


「は?」


あー。聞かなければ良かったのかもしれない。


やっぱり怒ってる。


「ごめんなさい。もうここで大丈夫です。さようなら。」


これ以上先輩を怒らせたくなかった。


早口で言った私は、そのまんま駆け出した。


もう、きっと終わった。