急いで先生から離れたら……

 ズルッ


 足を滑らせてしまった。


「あっ」

 何やってんの私~!



「っぶね!」


 咄嗟に朗先生が腰を掴んでくれたので、何とか転ばずに済んだ。

 

 うわーー……。



 転びそうになった驚きよりも、先生に腰を掴まれていることに固まってしまう。







「ぶっ……ははははははは!」


 朗先生が手を離して急に笑い出した。