何か、最近こんなことばっかりだ……。このまま帰ろう。さすがに石川先生も今日の流れは大目に見てくれるだろうし。
「……って、荷物忘れてきてんじゃん……」
さっきの教室に荷物を置きっぱなしだったことを思い出してガックリした。
クラスに戻って手伝う気にもなれず、私は何となく衣装のある部屋に向かう。
中に入ると、宝石箱が目に入った。そっと撫でる。あのペンダントは、いつなくしてしまったんだっけ……。
そんなことをボンヤリ考えていたら、後ろから肩を掴まれた。
ビックリして振り向くと、朗先生だ。
「佐々木先生……」
見ると朗先生は私の荷物を持っている。わざわざ持ってきてくれたらしい。
私が荷物を受け取ろうとすると、朗先生がパッと荷物を引いた。……返してくれないんですか?
「お前、最近何なんだ? 急に呼び方を変えたり、目を逸らしたり。最近おかしいぞ」
朗先生が目を細めて探るように聞いてきた。でも、何て答えればいいのか分からず黙ってしまう。
はぁ……、と朗先生は溜め息をついた。
「さっきも、一年生を叩こうとするし……」
「……って、荷物忘れてきてんじゃん……」
さっきの教室に荷物を置きっぱなしだったことを思い出してガックリした。
クラスに戻って手伝う気にもなれず、私は何となく衣装のある部屋に向かう。
中に入ると、宝石箱が目に入った。そっと撫でる。あのペンダントは、いつなくしてしまったんだっけ……。
そんなことをボンヤリ考えていたら、後ろから肩を掴まれた。
ビックリして振り向くと、朗先生だ。
「佐々木先生……」
見ると朗先生は私の荷物を持っている。わざわざ持ってきてくれたらしい。
私が荷物を受け取ろうとすると、朗先生がパッと荷物を引いた。……返してくれないんですか?
「お前、最近何なんだ? 急に呼び方を変えたり、目を逸らしたり。最近おかしいぞ」
朗先生が目を細めて探るように聞いてきた。でも、何て答えればいいのか分からず黙ってしまう。
はぁ……、と朗先生は溜め息をついた。
「さっきも、一年生を叩こうとするし……」

