隣にはあなたしか。




「おはよ~」


アタシがクラスに入ったとたんに、女子たちがわっと近づいてきた。



「どうぃうこと?!ねぇ!優希!!!」


「ミナミ先輩と付き合ってんの?!先輩たちがものすごい怒ってるんだケド!」



「学校中、ミナミ先輩と優希の話で持ちきりだょ!」




アタシは後ろに下がっていく。


うゎ・・・いじめ確実・・・。



何にも出来ないアタシのところに・・・。




「おぃおぃ、優希がミナミ先輩と付き合うわけねぇだろ。」



市原昴(イチハラ スバル)、アタシの幼なじみ。



「昴・・・!」



「よく考えてみろっつーの。な、優希。」



ニコっと笑って、アタシに言う、昴。


とりあえずうなずくアタシ。

とりあえずじゃなぃけど。




昴はクラスの人気者だけあって、効果抜群だった。


「そうだょね・・・。」



「優希はミナミ先輩みたぃなタイプじゃなぃもんね・・・。」




悪口に聞こえるのはアタシだけでしょうか??www



まぁ、騒ぎは終わった・・・。