ムカッ


「バカとはナニよ!」


「おい、そこ。うるさいぞ」


また、あたしだけ怒られる。


「ばぁーか、バァーカ」


ニクッたらしい顔で、ミチルが舌を出した。


「すみませんっ!」


「坂崎。お前、昼休み、職員室に来い。説教だ」


ええーっ!


「……わかりました」


しょんぼりするあたしの頭上で、終了のチャイムがなった。