長い期間を捧げた思いの終止符はあっけなくて。
こんな終わりを誰が予想しただろうか。
ずっとこのままでもよかった。
ばかやって、隣で笑っているだけでもいいと思った。
それなのに、その先を望んでしまったのが大きなミスだった。
望めば望むほど、欲は大きく膨れ上がっていた。
隣にいるだけでは、足りなくなっていった。
創平の1番になりたい、と。
小さな感情から始まったそれが、大きなミスを作ったしまった。
もう戻れない。
大きな口をあけて笑う創平の笑顔を頭の中からかき消して、頬に流れたものを洗い流すかのように空を仰いだ。