「野口、英語だけは
98点だったなあ~・・・・・」
この言葉を、
あたしは必死に聞こえない振り。
吹けもしないくせに、
口笛を吹いてるマネ。
「なんで同じ様に教えてるのに
こんなにも学力に差が・・・・・・」
「そーなんすよ。
俺って天才~」
「ま、英語以外は林に
倍差で負けてるけど」
じろりと創平を睨む先生。
ここぞとばかりに、
あたしは創平に反撃を仕掛ける。
「ですよね~。
良く進級できましたよね~」
「そーだなー」
「あ。先生しってます?
創平ってばテスト前になるとねー」
「バカ! アホ! しゃべんなあかり!」
「あら。何をそんなに必死になってるの?
そ・う・へ・い・クン?」
「それ言ったら終わる!
俺の全てが!!!」
必死にあたしを阻止し、
あたしと先生の間に入った創平。

