「土曜日の練習試合さ」 ぼんやりと見つめる創平の背中。 決して体格がいいわけではないけど、 「それなりにやれれば、レギュラー定着すると思うんだよね」 その背中があたしなんかと比べてずっと広いことなんてずっと前から知ってた。 「あかりに見ててほしい」 背中越しに聞こえる創平の声。 表情なんて確認できるわけなくて、 「え、」 自分自身どんな表情をしてるかもわからなかった。