「よし」
「答え合わせできた?今の問題ちょっと自信あるんだけど、」
「あかり土曜日の練習試合見にこいよ」
揺れる振り子時計からゆっくりと創平へと視線をうつすと、にんまり顔の創平がそこにはいた。
ちらりとテキストに視線を向けると、テキストの問題は半分答え合わせが出来ていない状態だった。
「・・・・はい?」
「土曜日の練習試合うちの学校でやるんだよ。見にこいよ」
なにを言ってるんだこいつは。
ちょーいい考え!決定!なんて言ってる創平。
いや、なにがいい考えなんだ。
しかも勝手に決定するな。
「ちょっと待って。今の会話でなんであたしのサッカー観戦が決定するわけ?ていうか、なんでわざわざ土曜日に学校来なきゃダメなわけ、」
「金曜日に追試すんだろ。土曜日が補習なら頼めば土曜日に解答返してもらえるぞ」

