Love or Like




うつむいて、噛みしめた唇を隠した。



ペンを握り締めすぎて、きっと指先は白くなってる。



大きく息を吸い込んで、ため息が出そうになるのをこらえた。


ゆっくり息を吐き出して、何もなかったみたいに問題に取り掛かる。





「そーいえば今週末って練習試合だったね」



ペンを走らせながら、沈黙が怖くて思いついた言葉を創平に投げかけた。


あたしの勉強を見る代わりに、練習試合とかぶってしまった補習を別日に変えてもらう約束だったはずだ。



「おーよ。土曜日」


「創平でんの?」


「もちろん」


「そりゃ補習受けてる場合じゃないね」