「なんだよ。ボールペンについてるこいつに告白された風にしたのに。反応うっすいな」
「ばかじゃないの」
にやけそうになる顔をわざとムッとした顔にして、やっとのことで創平の顔を見ることができた。
ちぇー。なんて言いながら口をとがらす創平をみて、やっぱり軽い感じで言われたことに少し傷つくあたしがいた。
「どーせあたしはボールペンについてるキャラクターぐらいにしか告白なんてされませんよ」
「なんでそーなる」
「ふん」
創平は無神経すぎる。
昨日のことだって、何にもなかったみたいに創平は振舞う。
“あかりじゃなきゃやんねーよ”
だから創平にとってはなんとも思ってないセリフだったっていうのが思い知らされていやになる。

