図書室独特のにおいを限界まですって、ゆっくり吐き出した。
本屋さんにいるとすごいトイレ行きたくなるけど、図書室は別にそう思わないんだよなー。
図書室にある振り子時計の振り子をぼんやりと眺めながらそんなことを考えていた。
「おい」
「・・・・」
「おい!」
「へい」
わざと見ないようにしていた呼ばれた声の方を見ると、呆れたような顔をしたあいつがいた。
「おまえ・・・・まじか」
「挫折しそう?やめとく?」
「それはこっちのセリフだよ!!」
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