中学から英語は嫌いだった。
中1のはじめのテストから、
26点という記録を叩き出してしまったほどだ。
って言うか、そのテストで気付いた。
あ、あたし英語嫌いだ。って。
その時から、
英語の授業は昼寝の時間。
課題は友達の乃亜のを移して、
テストはほぼ勘。
一夜漬けで覚えた
英文が出ればラッキー。
っとまぁ。
結構最悪だった。
あぁ、そう言えば入試の時は
もう本気で死にたいと思ったっけな。
なんてこと思い出しながら、
まだ横でブツブツいってる先生をみる。
残念だったね、先生。
あたしみたいな生徒持っちゃって。
「今から追試まで1週間あるから。
それまで頑張って勉強しろ。な?」
「はぁ・・・・・・・」
「やる気出せ、林。
お前やったら出来る子だぞ、多分」
多分って何。
そう言おうと唇を振るわせたとき。
「失礼しまーす。せんせー。
焼却炉のカギかしてー」

