そっか・・・なんて乃亜は言ってるけど、予想を上回った話だったのかテンパってるように見えた。
その証拠に話をしてる最中2回もペンケースを落としてた。
「でも、2人にそういうことがあってもおかしくないよね」
乃亜が風で少し乱れてしまった肩にかかるくらいの髪を耳に変えなおす。
「え?」
「だって去年の今頃、ほら・・・教室で創平くんがあかりのこと抱、」
「わかった待ってもう言わないで」
そうだ。乃亜には見られてたんだった。
そのことを考えるとなんだか一気に恥ずかしくなって顔が赤くなったのがわかった。
あぁ。やっぱり人に自分の話をするのは慣れない。
「でもさ、あたしから見て創平くんはあかりのこと好きなように見てるんだけどなぁ」
「はぁ?」
「たぶん他の人もそう思ってるよ。むしろ、付き合ってると思ってる人もいるんじゃないかな」
「はぁ?!」

