Love or Like





静まり返る図書室は逆にあたしの思考を混乱させる。




扉を見つめたまま目をぱちぱちさせても考えが頭の中でまとまらない。





「あら。まだ人がいたわ」



「えっ」



「授業始まっちゃうわよ。早く教室に戻りなさい」



「あっ!すいません!!」




司書の先生に声をかけられてはっと我に返る。


あわあわと机に広げていた荷物をまとめて、辞書を元の位置に戻してから急いで図書室から飛び出した。



廊下にはすでに生徒はほとんどいなくて、走って廊下を通り抜ける。







『あかりじゃなきゃやんねーよ』








なんだ。



ドキ   ドキ   ドキ



あれはいったいなんなんだ。