「ここんとこだけど・・・・」
目線だけを上へ上げると、
そこにはお互いの前髪が触れる近さに創平がいた。
ど!!!あっぷ!!!!
上げた視線を急いでテキストへと戻した。
いろいろ説明はしてくれているけど、まったく頭に入ってこない。
ぐんぐん体温が上がってる気がして、ついでに頭もくらくらしてきた気がする。
「文法にさえ当てはめれば考える問題じゃねーんだよ。あとは単語覚えて・・・まず中学英語レベルの単語はわかるよな?」
「はい?!」
「はいーじゃねーよ。単語覚える気ねーの?」
「いや、あはは」
「いまどき小学生も英語やってんだぞ。単語テストで勝負したらあかり小学生に負けんじゃね?」
「うるさいな!さすがにそれはない!」
「あかりが俺より暗記苦手なわけないだろ。とりあえず辞書見ながら出いいからこの問題やってみ」

