「で、お前どれぐらいバカなの?」
朝、教室でおはようというあいさつより先に投げかけられた言葉。
朝一でこんな失礼なこと言うのは今の所1人しか思い浮かばない。
睨めっこしていた英語のテキストから視線をあげると、朝練終わりのあいつがいた。
「創平にバカとか言われる日が来るなんて・・・・」
朝のショート前の教室はがやがやと騒がしい。
たぶんもうすぐ先生がやってくる。
こんな状況なら何にもなかったみたいに普通にできるのになー
「わはは。今の俺はあかりをバカ呼ばわりする権利を持っている」
「バカじゃないの。下位100番に入ってるやつにんなこと言われたくないっての」
大きくため息をつきながらテキストを閉じる。
赤で訂正しまくってるテキストはまだ見られたくない。
「つーかさ。英語とか覚えるだけじゃん?範囲の単語覚えて、授業で出た文法覚えるだけ。なにがそんなに無理なわけ?」