ローファーを地面に叩きつけ、上靴を乱暴に靴箱に入れた。
創平がわたしの気持ちに気づいてない訳がない。
ふいに2人きりになったときのあの気まずそうな感じがその証拠だ。
だめならだめって言えよ。
こっちだってはっきり言われないと、いつまでももしかしたら、なんて期待しちゃうんだよ。
期待しちゃってるからバカなとこも見られたくないし、
気まずくなりたくないから2人きりになりたくない。
きっと明日から始まる2人きりでの英語の勉強のことを考えるとため息しか出なかった。
2人の関係に変化が欲しいのか。
それとも、この関係をおわらせたくないのか。
気持ちの整理がつけられないまま
2人きりの勉強会がはじまる。