女の子に対する創平気持ちに気がついて涙がこぼれてしまった。



泣いたところを創平に見られて、思わず走って逃げ出した。



友達の乃亜がまだ学校にいるって知ってたから、家ではなく学校へ向かった。


泣いてちゃ電車にも乗れないしね。



教室で乃亜にすべてを打ち明けた後、見計らったようなタイミングで、すごい勢いで創平が教室に入ってきた。




泣いてしまった理由とか。


創平を振り払って逃げた理由とか。


色んな言い訳が口からぽろぽろ出てきたけど、教室に入ってきた勢いのまま創平はわたしに近づいてきて力いっぱい抱きしめてきた。



意味がわからない。
だけどしっかり色づく頬。



いっしょにいた乃亜は、なんであんたがそんな顔赤いねん。ってぐらい顔を真っ赤にして教室から逃げるように出て行ってしまった。



『なっ・・・・創平、なにして、』


『なんで泣く』


『はい?』