周りの人には、あいつとは友達だと言うけど、心の中では友達のままだと嫌だと思っていて。


創平がわたしと同じように周りの人にわたしとは友達だと言っていたら勝手に悲しくなる。



意味のわからない感情だと思うし、自分では友達だって言うくせにあいつには友達だと言われたくない乙女心がにくい。



小さくため息をつきながらカバンを置き去りにしてた教室へと向かった。



廊下や教室からはまだ掃除をしている人たちの声がして、外からは部活に励む人たちの声がする。



テスト明けの部活だからか微妙にだるそうな声。



でも、今ごろゴミを捨てに行ってる英語以外おバカさんは部活したくてうずうずしてるんだろうなー。


なんて


グランドで楽しそうに駆け回るあいつの姿を想像したら少し笑えた。