「まあまあまあまあ。そんなかわいそうなおまえにもひとつチャンスをやる」



創平とにらみ合っていた顔を先生のほうへと向けると、そこにはにっこり笑顔の先生。





あんまりいい予感がしないんですけど・・・




「野口、お前は林に英語を教えなさい。そうすれば土曜日にある補講を別日に回してやる」


「そんなことどーやって!」


「先生が補講の担当なんだよ。学校の教室空き時間と俺の都合で決めた補講日だ。おれが野口だけ特別に1人で補講してやってもいい」


「でも!教えるったって俺部活ある!」



「何も放課後に教えなくてもいいだろう。なんのために休み時間というのもがあると思ってんだ」


「休むためだよ!」