だから静かにしろと言いたげな先生の顔を見て、やっと我に帰った。


周りを見渡すとなんだなんだと言いたげな他の先生たち。


それと、ちょっぴり怒った顔の学年主任。


・・・わーお。


思わず創平と顔を見合わせてしまい、はっとして顔を逸らした。


「いいか、まず林。お前は一週間後の再テストを一発でクリアしたら今度渡そうとしてた課題をなくしてやる」


「課題!?なにそれ!!」


「おまえがあんまり英語ができないもんだからちょっとやらそうとしてたんだよ」

やればできるだろうに・・・と言いたげな先生の顔を見ながら唖然。


まじか


「ぷー!くくく!!だっせえの。課題だってー。林サンお勉強すきねぇー」


ニヤニヤとわざとらしく笑ってくる創平。

バカにしてる感がここまで出せる人知らないよ。なんだよ英語以外はバカなくせに。


そう思いつつも今ここで話題の英語に関しては完敗な訳で。

ここで言い返せるほどわたしもバカではない。

言い返したらその倍で返ってくることはすでにわかってる。


くっそーーーー


「おーい野口。笑ってる場合じゃないぞー」

「へ?」