【短】甘い体温〜2人のスイートバレンタイン〜



「ん…」


唇の重なり合う艶めかしい吐息がキッチンに響き渡る


時々柔らかく唇をかまれたり舐められたり、優しく口内をなぞる陽生の舌の動きに体がビクッと反応する



強引だったはずのキスがいつの間にか柔らかくて甘いキスに変わり自然と気持ちよさが増していく



「ん…はる…」



甘ったるく漏れる自分の声


最初は抵抗していたはずの私の腕が自分でも気付かないうちに陽生を求めるように首に腕を回していた


それに応えるように私を強く抱きしめてくれる陽生の腕


深さを増すキスに、とろけそうな感覚に


身も心もあっと言う間に支配されて全身の力が抜けていく