【短】甘い体温〜2人のスイートバレンタイン〜



私の手を握ったまま突然うな垂れるように俯いた陽生に慌てて私は声をかけた


けれど、そんな私の呼びかけに全く反応することなく俯いたまま動かない陽生


あー…男のロマンが…とか何とか訳の分からない事をぶつぶつ呟く陽生にさすがに焦り



「だ、大丈夫?」



そっと屈んで顔を覗きこんだ私


てか、男のロマンって何だ?


チョコレートが陽生のロマンなの??



そう思いながら不意に陽生と視線が重なり合った瞬間思わずドキリと心臓が跳ねた