もう、だから何なのよ!
より一層顔を歪めた私に陽生の目がさらに驚いたように見開く
じっと見つめてくる陽生の瞳が鋭く私の瞳を突き刺した
「果歩、もう一度だけ聞く、今日は何の日だ、いや何日だ?」
「え?今日?え~っと今日は…」
確か…
「2月14日…だっけ?」
問い詰められてポツリ小さく呟いた私に陽生が少しだけ安心したように顔を緩めた
「そう、今日は14日だ、で?」
「で?」
「2月14日と聞いて連想するものは何だ?」
「は?」
「ほら…あるだろ?男と女が思いを伝えあう1年に1度の最大のイベントが」



