【短】甘い体温〜2人のスイートバレンタイン〜



てか、さすがにちょっと苛めすぎたかな?


そう思いながら寝室に移動した私は鞄の中から綺麗にラッピングされた箱を取り出した


それは昨日後藤と一緒に作ったチーズケーキ


甘いものが苦手な陽生が唯一好きって言ってたお菓子


初めて送る私から陽生への感謝の気持ち


本当は今日何の日かちゃんと分かってた


だけど気づかないふりしてた


なんだかんだいつも陽生にやられっぱなしの私


たまには私も陽生をからかってみたかった…なんてね


ちょっとした私なりの悪戯心だったりして


それにそもそも私


チョコレートは用意してないとは言ったけど、別にバレンタインに何もあげないだなんて一言もいった覚えはないもんね