【短】甘い体温〜2人のスイートバレンタイン〜



そう言って何となく気まずく陽生を見ると何故か私から視線を逸らした陽生


あー…と一瞬天井を見上げた陽生がすぐにまたポンポンと私の頭を叩いた



「もうそんなこといいから早く風呂入るぞ」


「え?」


「早くさっきの続きがしたい」



戸惑う私の頬に触れた陽生がもう一度私の髪をサラっと撫でた



「ほら、行くぞ」



よっぽどその話にもう触れたくないのか


その話は終わりだと言わんばかりに言葉を濁し私に背を向け歩き出した陽生



「ちょ、はる…」



「いいから早く来い」



「いや、でも…」



……陽生のロマンは?



もういいの?



そう言って疑問をぶつけようとしたかったのに



そんな私の思いも虚しく陽生はさっさと風呂場へと姿を消してしまった