・・・ 目を開けたら、いつも通りの見慣れた部屋だった。 投げつけた枕も毛布も ベッドの下で 哀れむように私を見ている気がした。 「あなた達まで、私を包んでくれないの?」 手を伸ばして、冷えきった体を毛布で巻いた。 「いつまで、出てくるのよ。いい加減、消えて。 亡霊みたい。貴方のタチじゃないでしょ?やめてよ。」 冷えきった部屋は、 独り言も遠くまで響く。 それも、全て哀しくなる。