学校からチョット歩いた所にある、大きな小物屋さんの前を通ろうとした時、ユウヤに後ろから引っ張られた。
「な…なに?」
「ちょっとさ、ココ入ろうぜ!」
「え?小物屋さんだよ?ユウヤが買うもの無いんじゃない?」
「あるんだよ~」
見かけわ大人っぽい…はずのユウヤが、内心子供で、チョットしたろ頃で見せるやんちゃな笑顔に、ひかれる。

「これさ~可愛いよね?」
「俺は、こっちの方が良いと思うぜ?」
ミサが出したのは、小さな小物入れ。ユウヤが指したのは、大きな木みたいだった。
「ユウヤ…それ……お、お店の置物…だよ?」
必死に笑いをこらえてユウヤに言う。ユウヤはミサをみてチョット苦笑して。ミサの頭に手を乗せた。
「ミサ…俺は、ミサにこんぐらいでかい夢、プレゼントできるかな?」
「え?」
「だから~ミサは鈍感なんだよ!」
「は?」
「俺…ミサと……」
「ちょちょちょ…チョットストップ!」
顔がてれたようにほほ笑んでくる笑顔に、吸い込まれるようにユウヤの顔にミサの顔を近づける。
「…ミサ……ユウヤの事好き…」
「え?俺…」
「な~んてね!嘘だよ~だ!」
ユウヤをおちょくって遊ぶの、チョット楽しい♪元々人をおちょくるのが大好きなミサだから、余計になのかな?
ドンドン、胸の高鳴りが大きくなる。
「ミサ~~?」
「キャー!」
小物屋の中で、2人して遊びまわる。初対面で、こんなに仲良くなったのユウヤがはじめてだよ?