プレゼント。

はじまりは、小学5年生の時。

一緒に仲良くしてる友達から、ふたりにってバレンタインデーにチョコを貰って、

翌月にふたりで作ったクッキーをお返ししたら絶賛されて。

まだ子供だったから、単純にクッキーの味が気になった周りの子やふたりでクッキーを作るってことを面白がった子たちからも次の年のバレンタインデーにチョコレートを貰った。

繰り返しだけど、中学に上がって、高校に入って、

いつまでも“ふたりに”って貰うわけもなく。

いつの間にか出来上がってる慣習にのっかって、彼女のいるようちゃんに堂々とアピールしちゃえるイベントみたいになってる。

気付いてるし、わかってるのに。

カノジョの、わたしの気持ちに気付いてくれないしわかってくれない、カノジョたち。