あいつは毎日やって来る。
もうかれこれ半年前からだ。
あいつが来ない日は俺が出張に行った日とあいつがインフルエンザを患った時だけだった。


今日だって直帰しようと思っていたが撫子をそのままあのオフィス街に放置しておくのはまずい。
俺は仕方なく車をオフィスに向けた。

案の定あいつは俺を待っていた。


いつも思う事がある。
あいつは俺なんかのどこがいいんだろうか。

俺は今年で29になる。
一回り近く違うこんなオヤジをあいつが何を思って好くのかを俺はまだ理解できていなかった。