罪人の恋~少女side~【短編】

「(馬鹿だなぁ、私……何であのとき…強がっちゃったのかな?)」

少女は後悔していた

少年を心配させないためにやったことが

こうも自分の心を苦しめるとは

思いもしなかったからだ

「(もう……会いたくても、会えないんだ)」

まぶたを閉じると浮かんでくるのは

笑っている少年の姿