罪人の恋~少女side~【短編】

「(……先生に報告されなくてよかった、そんなことされたらあの子に会えなくなるもん)」

少女は看護婦が出て行った扉に舌を出した

そして、懐に入っていた少年の手紙を取り出して

もう一度読み直した

「……フフッ、やっぱり面白いなぁ」

少女の頬は、少し赤く染まっていた

「……明日も会いたいなぁ」

少女がそう呟くと

コンコンッ

と、扉をノックする音がした