女の人は笑顔でそう言うとこっちに向かって歩いてきた。 「それで?今日は何の用事かしら?」 ――危ない危ない。委員会のことをすっかり忘れてた・・・ 「えっと、行事委員の田口早紀が用事で来れなくなってしまったので、代わりに来たんですけど・・・」 「あらそうなの。早紀ちゃん、どうかしたのかしら。」 「あの、どうしても抜け出せない家の用事らしくて・・・」 まさか委員会よりカレシを取った、なんて言えるわけがない! 「そっそれで、今日の仕事は・・・?」 私は強引にこの話を切り上げ、本題を聞いた。