「うん、俺もそう思う。」 「えっ・・・」 エスパーかお前は! 私が呆然とした顔で見ると、 「ぷっ、すげー間抜けな顔。」 〜〜っ性格悪っ!! そうこうしているうちに、やたらめったらデカい車から人が出て来た。 「お帰りなさいませ、裕也様。」 初老、といった感じの男の人が頭を下げる。 とても上品なお辞儀で、見ていてハッとさせられる。 「ああ。ご苦労。」 男性は私をちらりと見て、 「そちらのお嬢様でございますか?」 と言った。