その中にはやはりと言うべきか、聖和学院の生徒もちらほら。 昔から、聖和と桐谷はお似合いの学校と言われているらしい。 女子高生の群がりは正門から中にはさすがに入れないため、外から首を伸ばして中を見ている。 警備員の人に用事を伝えて許可をもらって正門に入ると、左手にグラウンドがあり、サッカー部が試合をしていた。 誰かがゴールを決めると、笛が鳴る前に「きゃーっ」と歓声があがった。