「あっはい!山内美奈といいます。」





「美奈ちゃんね。可愛い名前。」





女の人が微笑む。





「あの、私も教えて貰っても良いですか?」





「あら、私としたことが・・・!私は九条菜穂子よ。」




少し顔を赤くして女の人が言った。





「菜穂子先輩、ですか。素敵ですね!じゃあ、行ってきます!」






「よろしくね、美奈ちゃん。」






私は生徒会室から1歩外に出た。





この1歩が、私の人生を一変させるものとも知らずに――――