わたしはまた、夜がコワイあの家に帰った…。



それからの彼は、わたしに家出までを決意させる行動はしなくなった。わたしの耐え難い一線に踏み入らなくなった。
それはそれで安堵しつつあり、何より子供たちにとってそこは我が家であることに変わりはない。
これでいいのだと自分の考えを修正しながら暮らしていた。



いつもと変わらない日常を目標にすることで、明日は大丈夫と言い聞かせて自らそれを選んだ。
たまに悲しくてどうしようもない日は沢山寝た。

起きたらそんなに悲しくなくなっているから寝よう…沢山寝る様になり、起きていてもゲームや読書でその世界に陶酔した。

夜のわたしの楽しい時間も着々と増やし、彼に然程苛立ちも感じなくなっていた。



また子供嫌いだと言われても、受け流せる様になった事でケンカが減ってゆく。