もう
何か口実が
ないと
話せない。

近くに居るのに
遠い存在。

小学校から
ずっと一緒で
お互い
隣に居るのが
当たり前の
日常に
なっていた。

だから
悠太から
あの言葉を
聞いたとき
嘘かと
思った。

【俺達...
付き合うことに
なったんだ】

照れ笑いを
しながら
亜衣花の
手を引く
悠太。

その瞬間
狂気にも似た
感情が
押し寄せる。

なんで・・!?
どうしてっ!?
あんた
私の悠太に
何したのっ!?
そんな
嬉しそうに
笑わないでよっ!
触らないでよっ!

出来ることなら
泣き叫びたかった
どうして?!
ッて問いただした
かった。
亜衣花を
持ってたバックで
殴って
やりたかった。

でも
私には
笑って

【おめでとう】

を言うことしか
出来なかった。

だって
悠太にとって
私は
【特別】
なんかじゃ
なかったから。

幼なじみの親友

の壁を
私は
超えることは
出来なかったから。

だから

【おめでとう】