ある日の夜
私は
夢を見た。
それは
嬉しいような
悲しいような
複雑な夢で
朝目覚めると
私は
泣いていた。

悠太が・・・
亜衣花に
裏切られて
悲しくて
死んじゃう夢。

夢のなかの私は
無力で・・・
苦しむ悠太を
眺めるだけで・・・
ただ・・・ただ・・・
泣きじゃくる
私を支えているのは
ハルさんで・・・

私は
我が儘をハルさんに
ぶつけた。

【解ってるなら
悠太の
代わりになってよ!
じゃないと
私だって
生きていけない!】

泣きわめいて
夢の中の
私はこんなことを
ハルさんに言う。

それを見た
夢の中のハルさんは
一筋の涙を
流して
力無く微笑む。

そして
私は何かを
悟るように
泣きながら
ハルさんに
謝る。

そしたら
ハルさんは
優しく微笑み
私に
優しくキスを
する。

そして
2人で照れ臭いね
って・・・
幸せだねって
笑う。

どうして?!
悠太が
死んじゃったのに!!

たとえ
夢でも
嫌だった。

目が
覚めて
私は
腹が立った。

なんで
あの時
夢の中の私は
ヘラヘラしてたのか?

どうして
こんな夢を
見たのか・・・?

【夢なんか
所詮は夢なんだから
気にしてたって
しょうがない】

解ってるよ!

だけど・・・
夢とはいえ
悠太の
死に顔を見た。

怖くて

悔しくて

まだ
伝えてないこと