「沙奈ってさあ・・・
目.茶色かった
んだな!」

少し
焦ったように
ハルさんが言う

「ちょっとだけ・・・」

私は
さっきの事を
想い出しながら
俯き.答えた。

「あれ・・・?
帰らなくて
大丈夫?
もう朝だけど・・・」

話しを
反らすハルさん

「朝に・・・
なっちゃったねえ・・・
帰ろうかな・・・」

「うん・・・
母さん心配
するもんな」

あれ???
少し残念そう?

「門限とっくに
過ぎてるもん・・・」

「帰るか?
朝飯食ってくか?」

「ううん。
家に帰るよ。」

「じゃ
送ってく。」

「いいよ。
すぐだし。
1人で帰れるよ。」

「俺が
送りたいの!」

ハルさん・・・
相変わらず
紳士だなあ・・・

「じゃお言葉に
甘えて・・・」

「じゃ行くぞ」

そう言って部屋を
出た。

帰り道何を
話したのか
覚えてない。

ただ
覚えているのは

ハルさんの
キツイくらいの
香水だけ・・・

寒さに震える
私に
自分が着てた
パーカーを
かけててくれた。

それが
ハルさんの香り

あっという間に
家の前

私はハルさんに
パーカーを
返し
姿が見えなくなるまで
見届けて
家に
入った。

自分の体から
ハルさんの
匂い・・・

私は静かに
部屋に
入り
ハルさんの
香りとともに
眠った