手をつき、 屋根裏に顔を出すが 真っ暗で何も見えなかった。 でも、 微かに何かの音がする。 目を閉じて耳を澄ます。 〈…クチャクチャ‥ベチャ〉 何の音? この音の正体を調べよう‥ 屋根裏の奥を見ていた、 視線を下に下ろす。 あっ。懐中電灯…。 あたしが足を着いている、 押し入れの中上に懐中電灯があった。 懐中電灯を持ち、 また屋根裏に視線をやる。 カチ――… 一瞬にして 屋根裏が明るくなり、 何かが見えた。