俺は手探りでドアノブを見つけると 必死に抵抗した。 しかし、 その数分後鍵は開けられた。 「春馬いるか? 怪我はしてないか??」 暗闇の中に父さんの声だけが聞こえる。 「……大丈夫だよ」 「そうか。 母さんは大丈夫なのか?」 「………殺されかもしれない」 「っ!?」 「闇の中にいる何かに」 でも 何故、闇に潜むものは母さんを殺せたのか? 何も見えない暗闇で。