変わらないもの

俺は、思い切って美羽に聞いてみた。


「沢野と付き合うのか?」


美羽は少し困った顔をした。

「わかんない・・・。でも、沢野君は本気みたいだから・・・」


「なに言ってんの!?あんなのただの一目惚れなんだから、無視しなよ!!」


と、嬉しいことを言ってくれたのは松本だった。


「俺もそう思う」


「でも、悪い人じゃないし、このまま付き合うのもいいかも」


「はっ!?」

俺と松本が口をそろえて言った。


「付き合うなんてやめなよ〜」


説得しようと頑張る松本。
俺はそんな松本の横で放心状態に陥った。


結局その日は、美羽を説得することもできずに帰宅。